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【ケーススタディ】ツルハドラッグで実施されているクワイエットアワー

感覚過敏研究所SDI推進室のサイトで、クワイエットアワーセンサリールームカームダウンスペースセンサリーマップセンサリーフレンドリーな商品などの国内外の事例を紹介しております。多くの事例をお伝えしながら、目に見えない感覚におけるダイバーシティ&インクルージョンを考えるきっかけになればと考えています。

クワイエットアワーとは、お店のBGMや照明を落として、感覚過敏の方が落ち着いて買い物や館内滞在できる時間帯やキャンペーンデーのことです。今回は「ツルハドラッグ」を紹介します。

ツルハドラッグのクワイエットアワーについて

ツルハドラッグのクワイエットアワーは、2019年10月26日より5店舗で、11月2日より5店舗ではじまりました。基本的には、毎週土曜日の午前9時から10時まで実施されています。

他店舗のツルハドラッグでクワイエットアワーが実施されていることを知った感覚過敏を持つ方が、感覚過敏による買い物での困りごとをツルハドラッグに相談したことにより、実施されるようになった店舗もあります。

クワイエットアワー時間内では、以下の取り組みがされています。

  • 店内の照明が通常より暗くなる
  • 緊急時を除き、館内BGMはOFFになる
  • 声掛けが最小限になる

クワイエットアワー実施を知らせる貼り紙
クワイエットアワー実施を知らせる貼り紙

実施店舗

2022年11月のNHKの取材によると、23店舗でクワイエットアワーが実施されているそうです。しかし現時点では、実施店舗が一覧になったページは見当たりません。

所長・加藤路瑛のレビュー

おそらくツルハドラックさんが、一部の店舗ではありますが、継続的にクワイエットアワーを実施している国内最初で唯一の小売店だと思われます。(2022年12月現在)

これまで国内でもクワイエットアワーの事例はありますが、どれも1回限りまたはスポット的な開催となっています。固定のクワイエットアワーを設けて数年間続けていらっしゃるのは本当にすばらしいです。

感覚過敏研究所では、当事者コミュニティ「かびんの森」を運営しております。毎日、当事者やその家族が情報交換をしています。メンバーの中には、「近所のツルハドラックさんにお願いしたらクワイエットアワーを導入してくださった。」という声もありました。お客様の要望にすぐにこたえるところがすばらしいです。

また、同様に「かびんの森」では、「クワイエットアワーでお店のBGMはないけれど、商品ディスプレイの音声がうるさかった」という声もありました。なかなか全ての音や光を遮断できないのがクワイエットアワーの難しさですが、週1のペースで、BGMや照明、声かけに配慮する時間を作られていることは感覚過敏当事者としてはありがたいです。

当事者の声や、実際にお店でクワイエットアワーを体験された方の声が集まるのが感覚過敏研究所の特徴です。ぜひ、ツルハドラックさんとも意見交換させていただければ嬉しく思います。

2022年11月30日のNHKのWEBサイトでクワイエットアワーの特集記事が掲載されました。ツルハドラックさんの取り組みと一緒に、私、加藤も取材に応じておりますので、ぜひ、以下の記事もあわせてご覧ください。

クワイエットアワーを広めたい!

センサリールームやクワイエットアワー、センサリーマップは感覚刺激に強い反応をする方々にとって安心できる空間・時間・ツールです。日本ではまだ浸透していない取り組みです。感覚過敏研究所SDI推進室としても、センサリールームの社会実装に力を注ぎたいと考えております。ご賛同くださる方、ともに社会実装に取り組んでくださる企業様・パートナー様を広く募集しております。

注)当記事は日本社会に向けて、クワイエットアワー、センサリールーム、カームダウンスペース、センサリーマップ、センサリーフレンドリーな商品の重要性をお伝えするものです。感覚過敏研究所SDI推進室が取り組んだ実績ではございませんので、ご了承ください。

引用/参考先

NHK「知らなかったわ、クワイエットアワー」

ツルハグループ「ツルハドラッグ店舗で「クワイエットアワー」を実施します。」

写真:NHK(提供:ツルハドラッグ)

文:いうと

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  • センサリールームやクワイエットアワー導入のご相談やコンサルティング
  • センサリールームやクワイエットアワーの導入や運営方法のご相談やサポート
  • センサリーマップの作成と実地調査
  • ソーシャルグッドな取り組みのプロモーションや企業ブランディング
  • 感覚過敏の当事者やご家族への情報提供
  • センサリールームやクワイエットアワーの導入や運営のためのスポンサーの獲得
  • センサリーフレンドリーな商品開発、テストモニター、官能評価

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