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【ケーススタディ】東京国立博物館のセンサリーマップ

感覚過敏研究所SDI推進室のサイトで、クワイエットアワーセンサリールームカームダウンスペースセンサリーマップセンサリーフレンドリーな商品などの国内外の事例を紹介しております。多くの事例をお伝えしながら、目に見えない感覚におけるダイバーシティ&インクルージョンを考えるきっかけになればと考えています。

センサリーマップとは、光や音、ニオイなどの五感情報をマップに表示させたもので、感覚過敏や感覚特性がある人は、その感覚情報を見て、その場所を回避したり、対策を考えてその場所に行くことができます。今回は、東京国立博物館のセンサリーマップについて紹介します。

東京国立博物館
〒110-8712 東京都台東区上野公園13−9
https://www.tnm.jp/

センサリーマップの特徴

東京国立博物館のセンサリーマップは、音情報・光情報の2項目があり、公式サイトから誰でも閲覧可能です。CLICKというマークを選択すると、写真付きの説明を読めます。また座れる場所についての項目もあるため、感覚過敏などによって疲れやすい方でも訪れやすいよう工夫されているのが分かります。

センサリーマップはそれぞれの場所によってページが分かれており、各ページごとに総合的な特徴や音情報・光情報が記載されています。

実際のセンサリーマップ
実際のセンサリーマップ
写真付きの説明
写真付きの説明
各ページごとの総合的な特徴や音情報・光情報
各ページごとの総合的な特徴や音情報・光情報

センサリーマップのある場所

東京国立博物館には、下記の場所にセンサリーマップが用意されています。

特別展・催し物時のみ会館される表慶館は、開催される内容によって仕様が変わるため、センサリーマップは用意されていません。

所長・加藤路瑛のレビュー

私の認識する限り、国内初のセンサリーマップではないでしょうか?感覚過敏研究所含めて、ワークショップやイベントでセンサリーマップを作ることはありましたが、大型施設や公的施設でセンサリーマップを作成されたのは、東京国立博物館さんが初だと思っています。(もし、先行事例があるよ!ということでしたら、是非ご連絡ください)

今回、東京国立博物館さんは、創立150周年の記念イベントをいろいろ取り組まれていらっしゃり、センサリーマップも150周年記念として取り組まれました。博物館のボランティアメンバーさんと、感覚過敏の当事者、研究者と共に館内の音や光などを確認されました。

感覚過敏研究所のセレクトショップで照度計や騒音計やそのほかのアイテムなどもお求めくださり、また、2023年3月に東京・有楽町マルイで開催した感覚過敏研究所のポップアップストアにもご来店くださり、感覚過敏のある方にとっての快適な環境は何か研究くださっていました。

これからセンサリーマップが日本国内でも広がっていけばいいなと思っています。感覚過敏研究所では、所長の私を含め当事者目線で会場を丁寧に確認しながら、センサリーマップの作成もお手伝いできますので、興味のある方は是非ご連絡ください。お待ちしております。

引用/参考先

東京国立博物館「センサリーマップ」

東京国立博物館「本館」

文:いうと

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