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【ケーススタディ】「ポートランド国際空港(PDX)」のセンサリールーム

感覚過敏研究所SDI推進室のサイトで、クワイエットアワーセンサリールームカームダウンスペースセンサリーマップセンサリーフレンドリーな商品などの国内外の事例を紹介しております。多くの事例をお伝えしながら、目に見えない感覚におけるダイバーシティ&インクルージョンを考えるきっかけになればと考えています。

センサリールームとは、音や光、ニオイなどの五感の刺激を少なくし、聴覚・視覚など感覚過敏の症状がある人やその家族が安心して過ごせる空間・部屋のことです。今回は「ポートランド国際空港(PDX)」のセンサリールームを紹介します。

ポートランド空港
7000 NE Airport Way, Portland, OR 97218 アメリカ合衆国
https://www.flypdx.com/

ポートランド国際空港のセンサリールームについて

ポートランド国際空港のセンサリールームは、倉庫として使われていたスペースに設置されており、広さは約67平方メートルです。オレゴン州自閉症協会やボランティア団体KulturCityとの提携や10社ほどのパートナーと協力し、設置されました。

センサリールームには、ビーズクッションやソファ、壁には木のおもちゃなどが設置されています。また空間は穏やかな色合いで統一されており、落ち着いて過ごしやすいようになっています。

24時間365日利用可能です。

ビーズクッションやソファ、木のおもちゃなどが設置されているセンサリールーム内
ビーズクッションやソファ、木のおもちゃなどが設置されているセンサリールーム内

ポートランド国際空港のセンサリールームの場所は?

センサリールームはコンコースDのゲートD10付近に設置されています。

所長・加藤のレビュー

ポートランド空港のセンサリールームは立派ですね。設置のためにスポンサーからの提供や寄付金が利用されている部分が日本とは大きく違う部分です。私は、日本においてもセンサリールームの設置・改修に寄付金などが利用されるような仕組みができたらと思っています。(一緒にその仕組みづくりをしてくださる方も募集しています。是非、ご連絡ください)

日本の空港もセンサリールームの整備が進んでいます。ポートランド空港のような大きな部屋ではなく、カームダウン・クールダウンスペースとしてボックス型のものが通路の端などに置かれています。

成田国際空港の第3ターミナルでは、部屋型のカームダウン・クールダウンルームが2022年に設置されました。大きな一歩だと感じています。ポートランド空港のようなセンサリールームが絶対必要かと問われると難しい部分であり、日本型のカームダウン・クールダウンルームも日本の事情としては適しているかもしれません。

しかし、分かりやすいセンサリールームは目立ちますし、感覚特性がある方々の社会認知という視点では、日本でも作っていきたいなと思います。

引用/参考先

Portland「PDX Opens New Sensory Room in Concourse D」

IDEAS FOR GOOD「感覚過敏の人がリラックスできる「静けさの部屋」米ポートランドの空港内に登場」

FLYPDX「Map」

FLYPDX「ACCESSIBILITY」

文:いうと

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