【ケーススタディ】万博だけではない。ドバイの各地で設置されているセンサリールーム事例紹介

感覚過敏研究所SDI推進室のサイトで、クワイエットアワーセンサリールームカームダウンスペースセンサリーマップセンサリーフレンドリーな商品などの国内外の事例を紹介しております。多くの事例をお伝えしながら、目に見えない感覚におけるダイバーシティ&インクルージョンを考えるきっかけになればと考えています。

センサリールームとは、音や光、ニオイなどの五感の刺激を少なくし、聴覚・視覚など感覚過敏の症状がある人やその家族が安心して過ごせる空間・部屋のことです。今回はドバイの各地で設置されているセンサリールームについて紹介します。

ドバイで設置されているセンサリールーム

アル・ジミ・モール

設置されているセンサリーポッド
設置されているセンサリーポッド

アル・ジミ・モールというショッピングモールでは、センサリーポッドを設置しています。感覚過敏を持つ方であれば、特に申請は必要なく無料で利用できるそうです。

ヤス・モール

設置されているセンサリールーム
設置されているセンサリールーム

ヤス・モールというショッピングモールでは、センサリールームが設置されています。

アブダビ国際空港

設置されているセンサリールーム
設置されているセンサリー・ユニット

アブダビ国際空港では、ターミナル1・3のプレイエリアにセンサリー・ユニットが設置されています。

モハメド・ビン・ラシッド図書館

設置されているセンサリーポッド
設置されているセンサリーポッド

モハメド・ビン・ラシッド図書館では、センサリーポッドが設置されています。

スイスインターナショナルスクール・ドバイ校

作成したセンサリールームを紹介する様子
作成したセンサリールームを紹介する様子

スイスインターナショナルスクール・ドバイ校では学校が用意した家具などを設置し、生徒がセンサリールームを作成したようです。

所長・加藤路瑛のレビュー

ドバイ万博開催の効果として、ドバイ空港や百貨店などにセンサリールームが常設されています。空港やアル・ジミ・モールなどで導入されている小部屋のようなものは、アイルランドの「センサリーポッド社」のもので、ヨーロッパを中心に福祉施設や公共施設に導入されています。2022年に開催されたドバイ万博でも採用されています。

センサリーポッドは小さなお子様を対象にしたものですが、この記事の事例で紹介しているヤス・モールのように、くつろぐことを前提をした空間デザインは年齢を問わず利用ができます。

私は日本の全ての学校にセンサリールームを設置したいと思っていますが、スイスインターナショナルスクール・ドバイ校のように、生徒が自分達で考えて作っていく形は素晴らしいと思います。そのような形作りのお手伝いを感覚過敏研究所としてもやっていきたいと思っています。

引用/参考先

LIFESTYLE「Quiet room, quiet hour and sensory pods: Abu Dhabi malls to provide people of determination with calm shopping experience」

YAS MALL「The Quiet Room」

Khaleej Times「UAE: New sensory rooms launched at Abu Dhabi International Airport」

Khaleej Times「Garden of Quotes, children’s area: First look inside Dubai’s Mohammed Bin Rashid Library」

文:いうと

感覚過敏研究所では、センサリールームやカームダウンスペース、クワイエットアワーの相談・企画・提案・設計などをおこなっています。

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